受験が近づいてくると、試験範囲が膨大なので、「もう無理だ。できない。」と考えてしまう人もいる。しかし、全体が膨大だろうと何だろうと、いっぺんにやれる量は決まっているのだから、「今開いているペー
ジや今解いている問題に集中する」ことが、常に最善だ。そして、最善を積み上げていくことが一番の近道だ。


「もう駄目だ。」を何回も乗り越えて、最後の最後までがんばり続けた人が、合格するものだ。楽に受かるところを受験する人はあまりいないので、ギリギリの努力をし続ける人が多い。


過去には、プレッシャーで普段できる計算が全然出来なくなった人もいた。受験の10日ほど前のことだ。そういう時は、「普段の3倍の時間をかけて、ゆっくり丁寧に解く練習」をして、普通に解き切る感覚を取り戻すようにするとよいのだが、ともあれ、それほどギリギリの努力をしている人が多いということだ。


出来ないところ、まだ勉強が残っているところ、もっとやっておけば良かったという後悔。こういったところに意識が行くと、プレッシャーで多少おかしくなったりすることもある。

そういう時は、自分にとってまずいところはさっさと忘れよう。
出来てないところ、もっとやっておけばよかったという後悔。そういったことは一度忘れることだ。そんなことを考えていて1点でも余計に取れるなら考えればいいが、きっとマイナスにしか作用しない。

それならば、そんなことは忘れて、今やっていることに集中する方が100倍いい。
カメはゴールにたどり着くために、一歩一歩積み重ねるという最善の行為をした。ウサギに勝てっこないわけだが、自分にとってできるベストは尽くしたわけだ。


今年度のレースはゴールに近づいている。
自分にとっての最善を積み重ねよう。
月並みだが、最後までベストを尽くそう。