なにかの大会や発表会で頑張ったので家族でおいしいものを食べに行く、というのは、とても楽しくてうれしいイベントです。


勉強に関しては、100点を取ったからとか検定で合格したから、家族でおいしいものを…とはならず、ほしかった○○を買ってあげる、という方向へ行きがちです。


でも、できるなら、勉強で頑張った時にも、家族みんなでうれしいものにして、あなたが頑張ると、家族みんながうれしいという雰囲気を作ってみてほしいと思います。持続的に頑張る力、やりぬく力を育むには、自分だけへのご褒美より、小さいころから周りへの貢献感を持たせるのがいいのです。家族を喜ばせるのは社会貢献への第一歩だからです。


悪い例ですが、「検定で合格したらゲーム買ってあげる」とすると、勉強は嫌なもので、嫌なものを我慢したご褒美がないとやらない、と受け止める子が多いのです。もちろん、前提の話し合いやコミュニケーションの取り方で、そうならないこともありますが、大人の意図するように子どもが受け止めてくれないことは往々にしてあります。


子どもが個人的にほしいものは、クリスマスや誕生日のプレゼントにして、日常の頑張りでは、家族が喜ぶ“もの”や“こと”に変えていきます。
家族が喜ぶ“もの”や“こと”、というのは、食事やお出かけ、旅行などと大げさに考えなくても、実際には、家族から「がんばったね」「おめでとう」「それはうれしい」と言われるだけでも十分だったりします。居間に賞状を飾ってみんなでケーキを食べるだけでも子どもには十分嬉しいのです。