小学生のやる気は、勉強と関係ないところにあったりします。中学生以上になると、友人関係や部活のことなどが影響してきますが、小学生は「眠い」と「お腹が空いた」に影響される子が多くいます。それともう一つ、「道具が揃ってない」も陰の主役になるくらい子どもの勉強のやる気に影響します。「道具がそろっていない」の変形として、「完璧じゃないといや」「できてないところを指摘されるのがいや」もあります。自分でできないことだけど、ちゃんとしていたい、というジレンマが子どものやる気に影響しているのです。

「道具を揃える」のは、お手紙を見て、自分だけで探してカバンに入れるところまで全部です。それが勉強への積極性、自律へのステップになります。

時には、必要なものが家になくてドタバタすることもあるので、心の中で「できないのに!」とも思うのですが、「自分で全部できたい」という子どもの気持ち自体は大切にしてあげたいものです。そうすると、親がどうやって黒子になり、子どもをどうやって「自分でできた!」という瞬間のヒーロー・ヒロインにするか、心を砕くことになります。

ちなみに、我が家の例で恐縮ですが、私が仕事から帰って、夜になって足りないものを言われて買いに走ると、子どもとけんかになりがちで嫌でした。そこで「勉強道具や足りないもの、食料を買っていいお財布」というのを作り、常に1000円入れてリビングに置いておくことにしました。あまり使うことはありませんでしたが、お守りのようなもの

で、これで、親に言わなくても自分で買ってきて準備するとか、今日はいつもよりお腹がすいたのでパン買って勉強したなど、自分でできることが増えて、自信がついたようです。ご家庭に合わせて工夫をしてみてください。