受験に本気で向き合った人は、その後の人生を大きく切り拓いていくものだ。受験勉強では、みんな受かるために必死で努力を積み重ねる。そして、たとえよくない結果であったとしても、本気で努力をした人は、その後の人生を切り拓いていく力を得る。
なぜなら、本気で受験に立ち向かうと2つのことを手に入れられるからだ。
自分の中に必死で積み上げた「知恵」と、困難に直面した時に逃げずに立ち向かう「勇気」だ。この2つさえあれば、人生で大体のことは何とかなる。
昔、北嶺中学校を目指して猛勉強した生徒がいた。北嶺を目指そうと決めたのが遅く、残念ながら12の春の桜は咲かず、涙をのんだ。しかし彼は努力を続け中3の時に、地元の中学で学年トップになった。小6の時、道コンで偏差値(SS)が40台だったことを考えると大躍進だ。
高校でも精進を続けトップを維持、現役で北海道大学に進学。特に数学は全国区の実力だった。大学院でも優秀な成績を収め現在はシステムエンジニアとして活躍している。おそらく彼はどんな試練に見舞われても、必ず人生を切り拓いていくはずだ。
さあ、どうせ学ぶなら本気で学ぼう。受かる・受からないはもちろん重要だ。進学先がかかっているのだから。ただ、実は、合否によって人生は左右されない。しかし、合否に向けてどれくらい頑張れたかということで、その後の人生には大きな違いが出る。
受験という大事な目的のために、一生懸命努力できるかどうか。頑張り通せた人は、受かっても落ちても(もちろん受かるに越したことはないが)その後の人生の大事な局面で頑張ることができるはずだ。
一生懸命本気で頑張り通すということにこそ、受験の価値はある。
くじら
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