先月、親子で夏休みの計画を立て、充実した夏休みにしませんか、というお話を書きました。夏休みのお話をご家庭で少しでも始めたでしょうか。まだという方も、まだ間に合いますので、ぜひ夏休み前から計画づくりに取り組んでください。

 簡単でもよいので夏休みの計画を立ててみると、たとえ遊びの計画であったとしても、勉強になることがたくさんあることに気づきます。逆に勉強したことが、遊びで活かせることもたくさんあります。

 例えば、旅行の計画を親子で立てることにしましょう。子どもに移動距離や時間を調べさせると、速さの計算の勉強になります。「目的地まで120kmだから、車で60km/hのスピードを出せば何時間で着くかな?」などです。そして、当日その距離や時間を体験すると、今までとは一味違った感覚の旅行になります。また、車内でもYouTubeで時間をつぶさず、近くの車のナンバープレートを足して計算練習をゲーム感覚でやってみたり、しりとりをして語彙力を鍛えたりすることができます。

 本を読むにしても、親子で「30分間一緒に本を読もう」と決めて読んだり、読み終わった後で本の感想を述べあったりするのも、表現力を身に付けるいい機会になります。実際に高校生くらいになると“ビブリオバトル”などと呼ばれる、自分の読んだ本がどれだけ面白かったかをプレゼンする授業のある学校もあります。

 このように夏休みを楽しむ中で、子どもがお父さんやお母さんより自分の方がこれ得意かも、と思えるような何かに1つでも出会えたら、子どもにとって大きな成長や自信になります。ぜひ、楽しい夏休みを過ごしてください。