オリンピックが終わりました。今回の大会も、感動的なシーンがたくさんありました。メダル獲得はもちろんですが、世界レベルで自分の好きなことに挑戦し続ける選手の皆さんの姿に、私たちは大きな感動と勇気を与えられます。


 なぜ人々はスポーツに夢中になるのでしょうか。それは、おそらく最初にスポーツに触れたときに感じた「楽しさ」が原点にあるのではないでしょうか。うまくできたときの喜びからはじまり、仲間ができて、夢中になり、そして目標に向かって努力し、周りの支えや励ましがある。これらの経験が、人々をスポーツの世界へと引き込んでいきます。

 子どもたちの成長においても、この「楽しさ」という要素は非常に重要です。友達と遊び、刺激し合うことが楽しいのは、人とのつながりがあるからです。一人で遊んだり、本を読んだりして何かに夢中になることもありますが、それを後から話を聞いてくれたり見てくれたりする人がいることで、好奇心が育まれるのです。

 同様に、学ぶことは全ての子どもたちにとって楽しい経験にすることができます。「勉強しなさい」ではなく「一緒に勉強しよう」と声をかけることで、誰かと一緒に取り組む楽しさに変えていくことができます。一人で取り組める子でも、終わった後にできたことを分かってくれる大人がいることが大切です。仲間や励ましてくれたり支えてくれたりする人たちが周りにいることが、安定して成長するための環境なのです。そのため、塾を積極的に利用したり、保護者の方が励ましてあげたりすることがポイントになります。