2学期が始まって以降によく聞く保護者様からのお悩みに、次のようなものがあります。「言わないと宿題をしないんです」「気分にムラがあるんです」「自分からもう少し勉強しようと思ってほしい」などです。春は子どもたちも気合十分だったのが、2学期に少し気が抜けるからでしょう。

 小学生は言われたことを一時的にやることはできても、毎日続けることは難しいものです。6年間かけて勉強を習慣にできたら良い方だと考えてみてください。「毎日の手洗いうがいと同じように、宿題もやってほしい」と願う気持ちはよく分かります。しかし、子どもは大人と違うと自分に言い聞かせ、言いすぎるのを抑えて、少しずつ習慣化を促していくことが大切です。

 「〇〇ちゃんは毎日自分から勉強している」という話を聞くと、つい焦ってしまうかもしれません。しかし、そんな子はごく一部です。多くの小学生は言われてから勉強を始めます。大切なのは、自分の子どもと周りの子を比べるのではなく、「先週のうちの子」と「この1週間のうちの子」を比べることです。先週は毎日言われたけれど、今週は1度でも自分からできたのであれば成長です。先週とはあまり変わっていないなと思ったら、先月のうちの子と比べてあげてください。できるようになっていることが増えているはずです。できるようになったことができなくなることもよくあります。焦らず、根気強く見守り、励ましてあげてください。

 もしお子様がなかなか勉強に取り組めない場合は、一度、教室の先生に相談してください。また、10月に開催予定のオンライン保護者会でも、ご家庭でのお子様との関わり方、声掛けの仕方に関するお話をしようと思っていますので、ぜひご参加ください。