公立高校の入学試験は、国数社理英5科目の500点満点で実施され、その合計点を学力点(当日点)と呼びます。同時に、中学校での成績評価である評定点(学習点、内申点ともいう)も合否の判定に用いられます。評定点は、中学1年からの各学年の5段階評価の成績を元に計算し、315点満点となります。算出した評定点を20点ごとに区切ってAランクからMランクまでの『ランク』を決めますが、同じランク内でも評定点が高いほど有利になります。各公立高校の定員の70%は、『学力点』と『評定点を含めた個人調査書』を同等(500:315⇒1:1へ換算)に評価し、合否判定を行います。

 中学3年生のみなさんは、現在自分が持っている評定点が何点なのかを計算し、ランクを確認しましょう。志望校の合格者の標準ランクを調べてみましょう。自分のランクが標準以上ならば、合格有望圏にいると言えます。自分が持っているランクが標準未満の場合は、12月または1月に実施される学年末試験まで、あきらめずに評定点を伸ばしていくことが大切です。自己推薦入試を受ける際には、志望校の標準ランクの1つ上のランクが合格圏の目安となります。

 入試当日の学力点32点分が評定点20点とほぼ等しいということになりますので、ランクが1つ上の学校を受験する際には、その学校の合格者平均得点よりも、32点以上得点を確保することが必要になります。32点も上げると考えると難しそうですが、1科目当たり6~7点のアップ、問題数で言えば1科目当たり2~4問ずつ正解が増えれば合格の可能性が生まれます。

 中学1~2年生のみなさんは、毎回の定期テストでしっかりと点を取って、評定点を積み上げていくことが大切です。