高校2年の中盤だった。「部活が忙しいので、塾をどうしようか考えているんで
す。」悩み顔で言いに来たS君。疲れ切り、塾で居眠りすることもあった。「部活の
引退まで、一年間は部活に注力して、3年の夏から本気を出すのはどうでしょう?」
と聞いてきた。とても耳障りの良い言葉ではあるが、もちろんただの逃げでしかな
い。彼に二つ質問をした。
「“部活と勉強を両立する辛さ”と“受験勉強と真剣に向き合う辛さ”だったら同じ
ようなものだ。今、乗り越えられない辛さを、どうして高3になったら突然乗り越え
られるようになるのか?その根拠は?」
「『少しペースが落ちたとしても、塾での勉強を続けてい
てからラストスパートした場合』と『塾での勉強を止めて
しまって、勉強の貯金がなくなって、ブランクも空いて、
その状態でラストスパートをする場合』の、どちらを君は
選びたい?もしくは、選ぶべき?」
彼は結局、勉強と部活を両立する道を選び、そして見事
にやって見せた。そして、その正当な対価として第一志望
合格を手に入れた。
高校1年の初夏だった。「一度塾を離れて、自分でできるかどうか試してみようと
思うんです。」頭脳明晰なので、N君の主張は、多くの場合至極もっともに聞こえ
る。生活のリズムは変わり、高校の宿題は鬼のように多く、塾の復習も真面目にやる
とまあ大変だ。結構なペースを保たせていたので、そりゃ大変なのだろうけれども、
志望校の北大(北海道勢は32%しか合格しない。78%は首都圏の進学校出身)に合
格しようと思ったら、どうしてもこなしてもらわなくてはならない勉強量というもの
がある。N君には、ただその事実のみを伝えた。3週間後、彼は「どうしても北大に
行きたいです。」と言いに来た。そして、その時に授業のコマ数を増やした。見事彼
は3年間の受験勉強をやり遂げ、北大に合格した。
毎年、多くの受験生が、パシフィック・セミナーで受験に挑む。
何事も起こらず右肩上がりで、「はい、おめでとさん」なんて、6ばっかり出続け
るスゴロクの上がりみたいな受験はない。10人いれば10通り、100人いれば1
00通りの何かが起きる。そして、その大きい何かや小さな何かを乗り越えるたび
に、成長し、覚悟が決まり、目標に近づいていく。
今年度ももうすぐ受験だ。やればできる、やらなければできない。
くじら
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