世の中は「文字情報を正確に理解して物事を進める」ことがスタートラインとなっています。さらに今では、その情報を受けて、「人と協働して物事を進める」ことまでを求められています。少し前まで、「物事を順序だててわかりやすく説明できる力」などと言われていた論理力があるだけでは、不十分なのです。


ですから、今の子どもたちには、情報を取り入れながらコミュニケーション能力をつけていくということが大切です。

例えば、ご家庭では、「人の話を聞きなさい」と注意するより、「学校からこんなお知らせをもらったね、この中で、お母さんに関係することを説明してくれる?」と聞いてみるのが有効になります。あるいは、旅行の予定を立てるときに、一緒に、現地の情報を調べてみるのも有効です。小学生が、インターネットで情報を検索すると、漢字が読めない、意味が分からないなどありますが、いろいろな言葉や説明に触れる、いい機会となります。「面白い地名だね、昔こんなことがあった場所なんだね、札幌と違ってたくさんの電車があるんだね、行きたい場所は、これだけあるけど、ここに○時間と書いてあるね、どうしようか」など、いろいろなことを、言葉にしてあげたり、読んであげたりすると、子どもたちは、あっという間に情報の活用の仕方を覚えます。

ぜひ、親自身が、子どもに情報を伝えて一緒に協働するような機会を作ってみてください。